「専有面積」より「可処分面積」
住まいを考えるとき、多くの人は「床面積が何㎡あるか?」を基準にします。
でも、私が最近よく考えているのは、少し違う視点です。
共同住宅の建物内で使える広さのことを「専有面積」と言います。
キッチンやトイレ、浴室といった水回りも含んだ数字です。
ところが、この「専有面積」という言葉は、実は思ったより狭い概念なんです。
例えばバルコニー。
自分専用のスペースに見えますよね。
しかし実際には、避難経路を兼ねているため「共用部」扱いとなり、専有面積には含まれません。
さらに、大きな家具や固定物を自由に置くことも難しい。
つまりバルコニーは、専有面積にも含まれず、完全に自由な空間でもない。少し曖昧な立場の場所なんです。
そこで私が使いたい言葉が、「可処分面積」です。
まだ一般的な言葉ではありませんが、あえて提案したい考え方です。
「可処分所得」という言葉がありますよね。
収入のうち、自由に使えるお金のことです。
住まいにも、同じ発想が使えると思っています。
専有面積が「建物内の権利として認められた面積」だとすると、可処分面積は「自分の意思で自由に使える空間の総量」です。
建物の内側だけではありません。
庭、駐車スペース、外構。
敷地全体が対象になります。
専有面積を包み込みながら、外へ広がっていくイメージです。
私がタイニーハウスを平屋建てで考えているのは、この「外への広がり」を大切にしたいからです。
空へ積み上げるのではなく、地面と横につながるように暮らす。
建物を置く前に、「敷地をどう使うか」を先に考える。
その順番を変えるだけで、住まいの可能性は大きく広がります。
例えば、
・ペットがのびのび過ごせる外構スペース
・小さくても個性を表現できるポケットガーデン
・駐車スペースの柔軟な使い方
・屋外物置や増築タイニーハウスの設置余地
などです。
単身者向け平屋という特定した住まい手を想像するとたくさんのアイデアが湧いてきます。
これからの住まいは、そんな視点で考えても面白いかなあと思っています。
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