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勝手にタイニーハウスをプラン 36坪敷地その5と6

36坪という限られた敷地で実現可能なタイニーハウスの多様な可能性を、プラン①〜④としてご紹介してきました。

いよいよ今回は、設計の幅をさらに広げた残り2つのプラン(案⑤と案⑥)をご紹介します。

これらの案は、タイニーハウスの知恵を活かしながらも、居住空間を拡張し、より長期的なライフステージに対応できる「タイニーと一般住宅のハザマ」を攻める挑戦的なプランです。

計画地とプランの概要

計画地は、駅から徒歩10分という利便性の高い住宅地に位置する約36坪の敷地です。

今回ご紹介する案⑤は、現地施工型の住居案、そして案⑥は、その住居に「離れ(別棟)」を設けた案です。

案⑤:長期的な暮らしを見据えた13坪の居住棟

今回の居住棟は床面積が約13坪。これは、これまでのタイニーハウスの基準から見ると、一般的な注文住宅の1階部分に近いボリューム感があります。

この大きさは、「タイニー」という枠からは少し外れてしまうかもしれない。しかし、私たちはこのプランで、「カップルの2人暮らし」から「お子様が生まれてしばらくの間」まで、長く愛着をもって住み続けられる家を目指しました。

タイニーハウスの設計手法をしっかりと採用し、「小さな暮らし」の知恵を凝縮することで、豊かさを追求しています。

✨ 居住空間を最大化する3つの工夫

  1. 水回りの複合化:洗面・WCの兼用 2人暮らしを想定し、トイレと洗面台を兼用することで、スペースを最小限に抑えています。※もちろん、気が小さい私は、洗面脱衣スペースにも小さな手洗い器を設けるという細やかな配慮も忘れていません(笑)。
  2. ミニマム・アイランドキッチンの採用 一見贅沢に見えるアイランド型ですが、ダイニングテーブルと同じ高さに設定し、配膳や作業がしやすい一体感のある多機能なスペースとして計画しました。通路幅は60cmとタイトな割り切りが、共有空間にゆとりを生み出します。
  3. 個室サイズの再定義 居室も寝室も、あえて3.8帖というコンパクトなサイズに抑え、LDKなどの共有スペースを広くとりました。ユニットバスも1216サイズと小さいながらも、しっかり浴槽付きで、暮らしの質を担保しています。

案⑥:離れ(別棟)が生む、新しいワークスタイル

案⑥では、この居住棟に加えて**「離れ(別棟)」で作業スペースを構える**構成を提案しています。

これは、テレワークや副業が一般化した現代において、非常に魅力的な選択肢です。居住棟の居室(3.8帖)を作業場にし、離れも仕事場にすることで、カップルそれぞれが独立した仕事場を持つことが可能になります。

プライベートと仕事の空間を物理的に分けることで、メリハリのある豊かなワークライフバランスが実現します。

終わりに:制約を創造に変えるタイニーアーキテクト

以上、36坪の敷地でも全6つの異なるプランを作成することができました。

私たちの設計は、制約の多いタイニーアーキだからこそ、逆に敷地に対してフレキシブルに対応できる強みを持っていると確信しています。

将来的な目標として、外構や造園の専門家の方々との協働も積極的に視野に入れ、敷地全体を活かした「ポケットパーク」のような豊かなタイニー空間を生み出していきたいと考えています。

今回ご紹介したプランニングにご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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