最近、「出口戦略」という言葉を深く考えるようになりました。
出口戦略とは、事業や投資において、最終的なゴールや撤退、売却、利益確定をあらかじめ想定しておく考え方です。
本来、家づくりは投資とは違います。
しかしこれからの時代、住まいにも「終わり方」や「次の使い方」を考えておくことが大切ではないかと感じています。
私は、住まいには大きく3つの形があると考えています。
1つ目は、多世代にわたって住み継ぐ「住みつなぎ」。
2つ目は、単身者などが負担を抑えて暮らす「つなぎ住まい」。
3つ目は、多拠点居住のように、住まいを行き来する「住まいうつり」です。
これまでの住宅は、35年ローンを組み、長く住むことを前提に考えられてきました。
もちろん、それも一つの正解です。
ただ、すべての人にとってそれが最適なのか。
年齢を重ね、自分自身も住まいの仕事に関わる中で、少し疑問を持つようになりました。
近年は、住宅に求められる性能や基準も高くなっています。
安全性や環境性能はもちろん大切です。
一方で、住まい方そのものが少し窮屈になっているようにも感じます。
もっと小さく、もっと軽く、もっと自由に暮らしたい人がいてもいい。
完璧な家ではなくても、自分が納得できる住まいを選びたい人がいてもいい。
もちろん、周囲に迷惑をかけないためのルールや、景観を守るための法律は必要です。
その前提を守った上で、住まいの選択肢はもう少し多様であってもよいのではないでしょうか。
私の考えは、決して多数派ではないと思います。
だからこそ、世の中に異を唱えるというより、自分なりの解決策を形にしていきたいと考えています。
住まいは、建てて終わりではありません。
どう住むか。
どう使い切るか。
そして、次にどうつなぐか。
これからの家づくりには、そんな「出口」を意識する視点が必要になってくるのではないでしょうか。
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